マーチンコミッティーモデル
40年代から60年代にかけてこのモデルを使っていたジャズプレイヤー、コマーシャルプレイヤーの名前を挙げたらきりが無いほど人気のあったのがマーチンコミッティーです。初期のブルーノート時代の除けばマイルス・デイビスの写真には必ずこのモデルが映っていた、といっても過言ではありません。また最近はクリス・ボッティがラージボアのコミッティー・ハンドクラフトを愛用しているためか、発売から70年以上たっても高い評価を得ています。シルキーの創設者のレオナルド・シルキー、ベンジの創設者のエルデン・ベンジ、レイノルズの創設者のフォスター・レイノルズの3氏の共同デザインと言われていますが、後にシルキー氏の言によれば、ほとんど彼がデザインしたとの事。リバースチューニングスライドやバルブケーシングのデザインがそっくりなのもその証拠かもしれません。アダムス、テイラー、カンスタルがコミッティーをコピーしたモデルを作っており、またシルキーもコピーではありませんが、ラージボアのコミッティーを彷彿させるHCモデルを発表しています。
コンディション
マーチンコミッティーのベストイヤと言われる1944年前後に製造されたミディアムボアのモデルです。オリジナルラッカーが良好な状態で80%ほど残っており、ヴィンテージとしての風格が感じられます。バルブのアクションも気密性も良好です。スライドもスムースです。目立った凹みや修理の後はありませんが、ベルのクルークに僅かにゆるやかに凹みがありますが、ぱっと見では判らず手でなぞると判る程度です。ダークで、楽器が自然と次のフレーズを教えてくれるような他のモデルでは得られない吹奏感とサウンドです。
ライアン・キソールがAutumn in New Yorkをマーチンコミッティーで演奏していますのでご覧下さい。この楽器のサウンドを非常に良く表現している思います。
レビュー
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