MLP 3X+
1953年にエルデン・ベンジ氏はオーケストラの仕事を退職しシカゴからカリフォルニアに引っ越しバーバンクでトランペット製造を続けました。1960年の自宅前の自動車事故で亡くなった後、息子のドナルドが事業を続け、それまでは年に225本を作るのがやっとでしたが、1000本以上製造できるようになりました。1971年にレジャータイム・インダストリーが買収し工場をロサンゼルスに移しますが、1975年にはキングが買収しアナハイムに工場が移りました。ロサンゼルスのバーバンクで作られたモデルをバーバンク・ベンジ、アナハイムで作られたもでるをロサンゼルス・ベンジと呼んでいます。MLPはMedium Large Plusを意味し、ML(0.460”)とL(0.468”)の中間の0.464″のボアサイズです。ベルは3Xのミディアムテイパーベルで、明るいサウンドのファーストテイパーベルの2Xと、スローテイパーベルの5Xの中間で一番人気のあったベルです。3X+の”+”は3XがMLボアのモデルのため、MLPのボアのサイズである事を表しています。
Benge Bb Trumpet Model List
1X Medium bore(M) .453″
2X Medium Large bore (ML) .460″
2X+ Medium Large Plus(MLP) .464″
3X Medium Large bore (ML) .460″
3X+ Medium Large Plus(MLP) .464″
4X Medium Large(ML) .460″
5X Medium Large(ML) .460″
6X Large bore(L) .468″
6XCG Medium Large Plus~Large bore (MLP~L) .464″~.468″
コンディション
Los Angelesと刻印されたLAベンジで、製造番号が9000番台の前半でバーバンクからアナハイムに工場を移した直後、1972年頃に作られたものと思われます。シルバープレートはほぼ99%、バルブの動きも非常に良く、全てのスライドも大変スムースです。ベルの先端付近に修理をした跡が見受けられますが、それ以外に修理の跡は見受けられず、凹みもありません。希少なMLP 3X+の中で大変状態の良いヴィンテージホーンです。
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