30数年前あのバリー・ハリスがソーホーのロフトで無料でジャズワークショップやっていました。ボーカルやいろんな楽器のミュージシャンが熱心に受講していました。

バリ―・ハリスと言えば、リー・モーガンのサイドワインダーなど数々の名盤がありますが、教育者としては恐らく誰よりも多くの若者に影響を与えたのではないかと思います。

その昔、70年代後半から80年代マンハッタンのソーホーのロフトで、”バリー・ハリスジャズワークショップ”が毎週催されていました。がらんとした広いロフトにグランド・ピアノが1台とドリンクを置いて無いバーがありましたが、ワークショップの日はボーカルやらいろんな楽器を持ったジャズを目指すミュージシャンが集まって熱気に溢れていました。当時、1時間のレッスン代の相場が$20~$30位だったので、無料というのはありがたかったです。

バリー・ハリスが毎回、即興でフレーズを弾いてくれて、それをみんなで何度も歌ってからユニゾンで演奏するのですが、そのフレーズの粋でカッコいい事!! 何というか天から降って来たようなフレーズなので、皆すぐには歌えないのですが、中には2,3回聞いただけで吹ける才能のある若者もいました。譜面から覚えるのと違って、皆で何度も覚えるまで歌うので家に戻っても不思議と忘れないのです。

ユーチューブにそのワークショップの様子がいくつか紹介されているので、リンクを貼りました。皆さま是非ご覧になってみて下さい。

上記は90年代にオランダのハーグでのワークショップの様子です。ソーホーのワークショップと比べるの小ぎれいな場所ですね。私がニューヨークでワークショップに行ってた頃はバリーハリスはもっと若くて、来ているミュージシャンからも熱気が感じられたように思います。

上記は2003年のローマでのジャズワークショップの様子です。珍しくバリー・ハリスが歌っています。

上記は1976年4月の東京でのライブ録音です。メンバーはBarry Harris (p), Sam Jones (b),Leroy Williams (ds)。 彼らしい粋なフレーズが随所にちりばめられていて、知らず知らずの内に体がスウィンして思わず笑みこぼれる素晴らしい演奏だと思います。彼は今年の12月15日で89才。どうかいつまでもお元気で、そしてかっこいいフレーズを弾き続けて下さい!!


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